PAG商標類否事件から見る称呼と取引実情について

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 訴訟 | Posted on 24-05-2013

今回は、商標の称呼が争点となった判例をご紹介します。

【事件の概要】
本願商標「§PAG!\Point AD Game」(指定商品・役務:第9類 携帯電話用ゲームソフトウ

エアほか)が、引用商標「PAG」に類似するとしてなされた拒絶審決に対して、当該審決の取消しが求められた事案です。

【判決の要旨】
本願商標は、「PAG!」の英文字をデザイン化した部分と、その下に英文字「Point AD Game」の英文字を配置して成るところ、これより「ピーエージー,ポイントエーデーゲーム」、「パグ ポイントアドゲーム」、「ピーエージー」、「パグ」などさまざまな称呼が生じる余地があり、一方、引用商標からは「ピーエージー」、「パグ」などの称呼を生ずるが、確定的な称呼が生じるとはいいがたく、いずれもどのような称呼で取引されているか判らないから非類似であるとしました。

また、取引の実情として、①本願商標が「広告とポイントバックとを連動させたポイントアドゲーム」に使用されていること、②引用商標の商標権者であるキャタピラー社がブルドーザーや油圧ショベルなどの建設機械を製造・販売する会社であること、③引用商標「PAG」が昭和57年頃、生産分析サービスに使用されていたこと、そして、④引用商標に対する不使用取消審判の結果から、引用商標が過去3年間使用されていなかったことなどを認定し、両者間に誤認混同を生じさせるような事情は認められないと判断しました。

争点は、1.商標の称呼にありました。

1. 商標の称呼について
本願商標・・・「ピーエージー,ポイントエーデーゲーム」、「パグ ポイントアドゲー
ム」、「ピーエージー」、「パグ」など
引用商標・・・「ピーエージー」、「パグ」など

【私見】
今回の判決において、さまざまな称呼が生じる余地があることをもって称呼の類似性を否定したことは、一般的な類否判断の手法とは大きく異なるように思われます。

今回の判決に与えた一番の根拠が、引用商標が不使用であって、称呼を特定できなかったことにあるようですので、どのような称呼で取引されているか判らないことを何らかの形で裏付けることによって、非類似に持ち込むこともできそうですね。不使用取消審判を請求することも有用だと思われます。

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