Gold LOAN × CitiGold Loan 商標類否事件から見る商標の要部について

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 訴訟 | Posted on 22-05-2013

今回は、商標の要部がどこにあるのかが、審判と異なった解釈をされた判例をご紹介します。

【事件の概要】

出願商標「MITSUI SUMITOMO CARD\Gold LOAN」(指定商品・役務:第36類 資金の貸し付)が引用商標「CitiGold Loan」(指定商品・役務:第36類 資金の貸し付)によって拒絶された審決の取消訴訟です。

【判決の要旨】
需要者が引用商標のうち「CitiGold」をまとまったものとして認識するとした引用商標の構成や、指定役務「資金の貸し付け」について、取引の実情等を総合考慮して出所混同のおそれはないと判断され、本願商標と引用商標とは非類似であるとされました。

争点は、1.商標の要部、及び、2.取引実情にありました。

1. 商標の要部について
本願商標・・・「Gold LOAN」
引用商標・・・「CitiGold」
※「CitiGold」は一体的に表記されていることに加えて、「CitiGold」と「LOAN」の間には1文字分間隔があること等により、引用商標から「Gold LOAN」の部分を抽出することはできないと判断されました。

2. 取引実情について
本願商標及び引用商標の指定役務は、いずれも「資金の貸付け」であるところ、一般に、その需要者,取引者である資金の借主にとっては、資金の貸主が誰であるかは最も重要な要素の一つであるから、契約を締結するに当たり、相応の注意を払った上で、貸主が誰であるかを確認するものと推認されることなど、指定役務の内容を含めた取引の実情等をも総合考慮するならば、取引者,需要者において、両商標における役務の出所について混同を来すおそれは認められないとされました。

【私見】
商標の要部がどこにあるのかが、審決と判決とで異なった解釈がされています。今回は、「CitiGold」と「LOAN」との間の1文字分の間隔が大きな意味をもちました。また、前回ご紹介した判例に続きまして、取引実情が考慮されました。

取引実情は、外観,観念,称呼が商標の類否判断にどれほどの影響力を有するかを決める補助的要素ですが、本件では、取引実情が要部認定に与えた影響は大きいといえます。

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