FIFAブラジル・ワールドカップ ~商標権侵害~
6月20日に行われたコンフェデ杯の余韻もまだ残る中、ワールドカップ・ブラジル大会に関する商標権侵害のニュースを耳にしました。前回の南アフリカ大会を上回る商標権侵害の事例が発生したことを国際サッカー連盟(FIFA)が発表したそうです。FIFAとブラジルの組織委員会は、開催期間が1カ月に及ぶW杯のスポンサー契約を20社と締結しており、その契約料は、約14億ドル(約1300億円)になるとのこと。ソースはこちら
記事によると、今回のブラジルでの事例の多くは、地元企業がW杯ロゴの使用規則を理解していないことが原因だったとのことで、大半は中小企業による商標権侵害で、法的手段には訴えなかったそうです。FIFAが、我が国日本に出願及び登録している商標をさくっと検索してみると、軽く100件を超えておりました(登録例:第5467627号, 第4426697号)。 「FIFA WORLD CUP」の文字を標準文字で取得していたり、「WORLD CUP」という文字商標や、トロフィーを図形商標として登録していたりと、その態様は様々です。指定商品・指定役務(サービス)に関しても幅広く抑えています。
というわけで、来年のブラジルでのワールドカップ開催を控え、商売での「ワールドカップ」関連の文字、デザイン等々の使用には十分にご注意を。どうしても使用したい、サッカーワールドカップ人気にあやかりたい方は、言葉そのものは使わず、ちょっと捻りましょう。これは大丈夫か?と疑問に思われた方は、「特許庁電子図書館」でちらっと調べてみてください。
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