登録商標「CHOOP/シュープ」無効審決取消請求事件から学ぶ商標の類否判断について

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 訴訟 | Posted on 20-05-2013

今回は、前回に続きまして商標の類否判断が争点となった判例をご紹介します。

【事件の概要】
法4条1項10号を理由に

登録商標「CHOOP/シュープ(指定商品:第25類)」が、引用登録商標「Shoop(指定商品:第25類)」により無効とされたので、当該審決の取消しが求められた事案です。商標法 第4条(商標登録を受けることができない商標)には、
① 次に揚げる商標については、前条の規定にかかわらず、商標登録を受けることができない。
10 他人の業務に係る商品若しくは役務を表示するものとして需要者の間に広く認識されている商標又はこれに類似する商標であつて、その商品若しくは役務又はこれらに類似する商品若しくは役務について使用をするもの
とあります。

【判決の要旨】
審決が、引用商標について法4条1項10号所定の「他人の業務に係る商品若しくは役務を表示するものとして需要者の間に広く認識されている商標」に該当すると認定判断した点には誤りはないが、本件商標と引用商標とは類似するとした認定判断には誤りがあるから、この点において審決を取り消すべきものと判断されました。

争点は、本件商標と引用商標との類否判断にありました。

1.類否判断について
(1)商標
称呼・・・本件商標と引用商標は、共に「シュープ」の称呼を生じます。
外観・・・本件商標と引用商標は、相違しています。
観念・・・本件商標及び引用商標は、いずれも一般的な観念が生じないことから観念において対比することができません。
(2)商品・役務
本件商標の指定商品と引用商標の指定商品は、同一又は類似する商品です。

(3)取引実情
本件商標・・・「ティーン世代の少女層向けの可愛いカジュアルファッションブランド」として周知
引用商標・・・「セクシーなB系ファッションブランド」としてブランド展開

総合的に判断して、本件商標と引用商標とは、需要者層、被服の趣向(好み、テイスト)、購入動機(着用目的、着用場所等)が相違するので、出所について誤認混同は生じないとして、審決を取り消しました。

【私見】
商標の類否判断において、称呼(呼び方)・外観(見た目)・観念(意味内容)の3要素うち1要素が共通する場合、審査段階では類似と判断されるケースが多いのですが、審判や審決取消訴訟になりますと、取引実情が考慮されて査定や審決が覆ることも少なくありません。

本件判例に関しましては、ファッションに疎い私としましては、ティーンズ向けの可愛いカジュアルファッションと、セクシーなB系ファッションというもの自体混同を生じております。本件引用商標「Shoop」の商標権者は,現在は「baby Shoop」のブランドを使用しているようでありますが、図に示しましたように、本件商標と引用商標は、商品の出所について誤認混同を生じさせる余地は残されているのではないでしょうか。

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