炭都饅頭 × TANTO 商標類否事件から見る商標の全体観察と要部観察について

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 訴訟 | Posted on 23-05-2013

今回も、商標の要部が争点となった判例をご紹介します。

【事件の概要】
本願商標「炭都饅頭」(指定商品・役務:第30類 饅頭)が引用商標「TANTO/タント

」(指定商品・役務:第30類 茶、菓子及びパン、……、肉まんじゅう等)により拒絶されたので、当該審決の取消しが求められた事案です。

【判決の要旨】
本願商標が「江戸文字」と呼ばれる特徴のある文字書体で、縦1行にまとまりよく記され、「炭都」の部分が特に強調された外観ではないので、「タントマンジュウ」の称呼のみが生ずる(あるいは、称呼が共通する場合があるとしても、本願商標における4文字を一連にして成る江戸文字書体の強い外観が、称呼の共通を大きく凌駕する。)として、本願商標と引用商標とは非類似であるとしました。

争点は、1.商標の要部にありました。

1.商標の要部について
本願商標・・・「タントマンジュウ」
引用商標・・・「タント」
※「本願商標における4文字を一連にして成る江戸文字書体の強い外観が、称呼の共通を大きく凌駕するとされました。

【私見】
前回の「CitiGold Loan」の事件では、要部を認定する際の判決理由の一つに「LOAN」の部分は、指定商品の「貸し付け」を意味し、自他商品の識別力がないので、要部は「CitiGold」であるという判断がされました。一方、今回の事件では、縦一行にまとまった江戸文字書体4文字を一連に称呼するとして、「饅頭」の部分が要部であるとは認定されませんでした。

前回の「CitiGold Loan」との違いは、商標の類否判断において、要部観察ではなく、全体観察を重要視した点です。もっとも、要部観察は全体観察の補助手段として位置づけられていますから、全体観察により類否を判断した今回の判決は基本に忠実に従ったと言えますね。

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