久々の知財関連の記事です。

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 所長のつぶやき | Posted on 20-02-2014

知財関連の記事です。久々の更新になってしまいました。

先日、マドリッド協定議定書(マドリッドプロトコル。通称、マドプロ。)を利用した中国での商標登録に対して、拒絶の通知がありました(マドプロでは、一旦国際登録されてから拒絶が通知される仕組みになっています。)。

日本では、一部の指定商品又は役務に拒絶理由がある場合に、出願人が何ら対応をしなければ、出願(全体)が拒絶されます。これに対して、中国では、出願人が対応しない場合でも、拒絶理由のある指定商品又は役務に係る部分のみが拒絶されます(出願(全体)が拒絶される場合は、指定商品の欄に「ALL」が表示されますのでそれで区別できます。)。拒絶理由に係る指定商品が本命ではない場合、日本では、例えばその指定商品を削除する補正が必要となりますが、中国では、あえて放置するという対応もあり得ます(本命が生き残ればそれでよいという考え方で、費用負担を減らせます。)。

ロゴか活字かの点が違うだけで(どちらも英字造語)、複数ある指定商品も称呼(読み方)も全く同じ商標について同日にした2件の国際登録出願に対して、何れも拒絶の通知があったわけですが、一方は、本命の指定商品が拒絶理由にあげられていなかったので、あえて放置という対応をとりました。他方は、全く同じ登録商標が引用されて、2ヶ月遅れて拒絶の通知があり、前回とは異なり、本命の指定商品が拒絶理由にあげられていました(出願に係る指定商品が登録商標の指定商品と類似するというもの。)。

中国にも日本と同様に類似群コードというものがあります。類似群コードは、審査において商品や役務が互いに類似するか否かを判断する際に用いられるものですが、審査では、類似群コードが同一であれば、商品や役務が互いに類似すると判断されます。少なくとも日本ではですが…。中国でも類似群コードで判断されているはずなので、このような審査結果の違いは理解に苦しみます。

類似群コードが同一であるため商品や役務が互いに類似する、或いは、類似群コードが異なるため非類似であると判断されても、裁判では逆の判断がされることがあります。例えば、中国の裁判例で、「自動車用の潤滑油」と「自動車用のモーター」は類似群コードが異なっているため、審査では非類似とされたものが、裁判では類似とされたものがあります。今回は、審査・審理のレイヤーが違うというものではなく、同じレイヤーの審査段階で、しかも画一的に処理できるはずの類似群コードを用いながら、判断が異なるということ。

中国の商標登録の制度は、例えば以下のサイトで説明されています。ご参考まで。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/pdf/shouhyou_seido-houkokusyo/05-china.pdf

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