アディダス3本線×4本線 から周知商標について学ぶ

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 訴訟 | Posted on 10-06-2013

今回は、商標法4条1項15号が争点となった判例をご紹介します。

【事件の概要】
本件登録商標「4本線の図形からなる商標(図を参照)」(指定商品・役務:第25類 履物,運動用特殊靴)に対して、アディダス社が同社の著名な「3本線の図形からなる商標(図を参照,複数有)」(指定商品・役務:第25類 履物,運動用特殊靴など)を引用して、出所混同のおそれがある(商標法4条1項15号)として無効審判を請求しましたが、これが不成立となったので、当該審決の取消しが求められた事案です。

商標法 第4条(商標登録を受けることができない商標)には、
① 次に掲げる商標については、前条の規定にかかわらず、商標登録を受けることができない。
15 他人の業務に係る商品または役務と混同を生ずるおそれがある商標(第10号から前号までに掲げるものを除く。)
とあります。

【判決の要旨】
4本のストライプの間に存在する空白部分が、色の塗り方などによっては3本のストライプに見え、アディダスの著名な商標を連想させて、出所混同のおそれがあるとして、審決を取消しました。

争点は、単なる類否判断ではなく、商標法4条1項15号の該当性にありました。

商標法4条1項15号の該当性について
「他人の業務に係る商品又は役務と混同を生ずるおそれがある商標」に該当するかどうかの判断は、
(1)その他人の標章の周知度(広告、宣伝等の程度又は普及度)
(2)取引の実情等個々の実態
を基準に判断されます。

本件においては、アディダス社の「3本線」の著名性を認め、また、本件商標が運動靴の側面に表示された場合、上部と下部の構成は見にくい場合があり、また4本の線ではなく、その間の空白部分が3本の線と認識される場合などがあるという実情が認められました。

【私見】
今回の判例では、単に類否判断をするものではなく、周知署名な商標との混同のおそれがあるかどうかが争点でした。この判決は、日本国内のみならず、海外メディアでも取り上げられていたようです。この点からも、アディダス社の「3本線」の著名性は文句なしです。ただ、商標の構成自体の4本線ではなく、商標の構成自体ではない空白部分に着目して3本線と混同するという発想にはやられました。

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