ゆるキャラの権利保護について

Posted by ogasawara | Posted in 商標法, 意匠法, 知財戦略, 著作権法 | Posted on 20-11-2012

【今回の注目記事】なんと4億8千万円!「ゆるキャラ祭り」の経済効果過去最高

今年の「ゆるキャラグランプリ」の投票は、11月16日に締め切られ、投票数・ランキングは、11月25日(日)に埼玉県羽生市で行われる「ゆるキャラさみっとin羽生」でのグランプリ表彰式で発表されるそうです。ゆるキャラとは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、各種キャンペーン、地域おこしのような地域のPR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターのことをいいます。

この記事のように、莫大な経済効果を生むようになっている「ゆるキャラ」については、最近、色々な方面からご相談を受けるようになってきています。「ゆるキャラ」のゆるいイメージをきちんと維持しつつ、認知度を高め、宣伝効果の高い人気キャラクターに育てるのは非常に難しく、無制限でキャラクターの使用を認めると、粗悪品などによってイメージを損ねることもありますし、だからといって全く利用を禁止してしまうと、一般に広く普及することはなく、親しみをもってもらえません。

そこで、地方自治体は、商標登録や、キャラクター使用に際して独自のルールを設けることで正しい使用を促しています。商標登録の際には、キャラクターの名称、容姿(形状)とともに、権利の及ぶ範囲を指定することになりますが、指定商品には、日用品から食料品に至るまでキャラクターの使用が考えられる幅広いジャンル、且つ具体的な商品名を挙げることをお勧めします。これによって、商標権者は、指定商品(又は指定役務)について登録商標の使用をする権利を専有し、他人によるその類似範囲内での使用を排除することができます。

また、キャラクターの権利を保護する手段としては、文化庁への著作権登録も有効です。著作権は、著作物を創作した時点で自動的に発生しますが、文化庁へ著作権を登録することで、著作権の保護期間算定の起算点を明確にしたり、著作権に関する事実関係を世間一般に公示することができます。
(詳しくは→http://www.bunka.go.jp/chosakuken/touroku_seido/index.html

キャラクターの使用許諾については各地方自治体によって異なりますが、公式ホームページなどを通じて登録商標の使用方法を解説し、個人使用についてもおおよその使用範囲が明記されているので、使用にあたっては必ず事前にチェックすることをお勧めします。

誤解されがちなのは、こういうキャラクターは「キャラクターとしての意匠権」があると思われていること。実は、そういうオールマイティ-な権利はありません。意匠登録は、デザインを具体化し、物品を特定して出願しなければならないため、キャラクターを利用する物品のすべてを保護するには不向きです。例えば、キティちゃんやピカチュウの典型的な姿を意匠登録して、それを利用する物品はすべてその意匠権の侵害だ、というようなことはできないわけです(物品毎に登録が必要となります。)。

では、意匠登録をする必要があるのか、と疑問にもたれる方がいらっしゃると思います。著作権の場合は、全く同じキャラクターであったとしても、他の著作物を真似しないで独立に作成されたものであれば、それぞれ著作物として保護されることになります。逆に意匠権の場合には、独立して創作されたものであっても、先に出願したものに意匠権が付与されることになるのです。著作権においては真似をしているということ、すなわち、他人の著作物に「依拠」している場合にのみ著作権侵害の問題が生じるということで、意匠権が絶対的独占権であるといわれるのに対して、著作権は相対的独占権であるといわれています。

したがいまして、著作権だけでは相手が真似していないと主張した場合にはやっかいですね。意匠権であれば、たまたま同じようなデザインになってしまったと主張しても、権利行使が可能です。例えば、ゆるキャラであれば「ぬいぐるみ」といったように、この物品(商品)のこのデザインについては、有無も言わせず真似されたくないものであれば、意匠登録をする必要がある!といえるのではないでしょうか。

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