GW後半の5月4日・5日、西赤石山と東赤石山との間を縦走。だいぶ時間が経っていますが、ようやく重い腰を上げてPCに写真を取り込みました。実際に体感した、岩場でのスリルや見惚れるような景観は伝わらないかも知れませんが、せっかくなので幾つかをアルバムとして記録しておきます。
今回は法皇山脈と呼ばれる四国の愛媛東部の山へ。この山系にはかつて栄えた別子銅山跡がある。別子銅山の詳細はこちらで。https://ja.wikipedia.org/wiki/別子銅山
案内図で、現在地とあるのが日浦登山口。ここから、銅山跡地を通り、銅山越を経て西赤石山に登り、東赤石山へ縦走し、瀬場登山口へ下るというのが今回のルート。この下山地点に車を一台駐車し、登山地点へもう一台の車で移動した。
銅山越えまでは、銅山跡地を通っていく。この山中に、熔鉱炉、製錬所の跡地の他、小学校や、劇場、病院など、いにしえの栄華を物語る施設跡が次々と現れ、当時に思いを馳せながら上っていく。
ダイアモンド水。1951年、鉱脈を探すためのボーリング調査で、地下80mの深さで水脈にロッドが到達し、それ以来、その水が自噴し続けている。工業用ダイアモンドを散りばめたロッドの先端が回収できずに地下に残っていることからこの名前がついたそうだ。
こんこんと湧き出るダイアモンド水。水は清らかで美味しい。
銅山越にて休憩する。ここから西赤石山を目指す。
銅山越には石垣に囲まれた中に石仏が置かれている。銅山越というのは、昔、別子銅山の繁栄の面影を残した峠なのだ。銅山というのは過酷な労働条件にあって、この中で死んでいった鉱夫たちも少なくなかっただろう、と想像する。別子銅山跡は産業遺産として興味深い。
銅山越からは登山オンリー。西赤石山山頂にて、最近の登山ではお馴染み(?)のエーブル先生とパシャ。しばし絶景を堪能する。
西赤石山の頂上からの眺め。連続して撮影してパノラマ写真を作成してみたが、iPhoneのパノラマ機能を使って撮影した方が綺麗かも。オートフォーカスにしたため、撮影条件がそれぞれ違ってしまった。
西赤石山から下る。両側の草木がきちんと刈り込まれ、高い生け垣のようになっていて歩きやすい。1時間足らずで物住頭に着く。写真は、物住頭から撮影したもので、向かって左から、赤星山、二ツ岳、エビラ山、前赤石と続く。
物住頭から15分ほどで石室越に着く。ここから非常にタフな岩稜が続く。
かなり危なっかしい。岩を抱えて割れ目を跨ぐ。
滑落の危険がある所が多々ある。
赤石荘。しかし、ここには泊まらず、赤石荘の近くであえてテント泊。200円を払って湧き水を使わせてもらう。350mlの缶ビール6本をこの水にて冷やす。
テント泊の登山者が多く、適した場所は既にテントが張られている。場所が見つからない中、何とか探してテントを張る。お湯を注ぐだけの、カップラーメン、カレーを食す。おつまみと缶ビール3本でプチ宴会。夕方から翌朝にかけて強風吹き荒れる中、恐怖に戦きながらも普通に寝る(笑)。
朝食はトースト。テントを片付け八巻山に向かう。もう少し楽なコースもあるようだが、ここもあえてしんどい道を選ぶ。ここが一番の難所。
こんな岩場を登っていく。
高度感ありすぎて、怖い!
ここを超えると間もなく八巻山頂上。
iPhoneのパノラマ機能を使用して撮影。赤星山、二ツ岳、エビラ山、権現山は勿論のこと、遠くは石鎚山まで綺麗に臨める。
八巻山から臨む東赤石。東赤石山頂上では20分程滞在。山肌は赤っぽく見える。これは、橄欖岩(かんらんがん)が酸化されたためで、赤石山の由来といわれている。一旦赤石山荘との分岐点まで戻り、瀬場谷の美しい滝を臨みながら、瀬場登山口へ向けて下山する。
東赤石からのパノラマを作ってみた。今回色々と分かったので、トレーニングをして、次回は冬、東赤石山・八巻山にチャレンジしてみたい。