『米アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod」に日本特許を侵害されたとして、日本の発明者齊藤憲彦さんがアップルの日本法人に100億円の損害賠償を求めて提訴していた訴訟で、東京地裁は9月26日、特許侵害を認め、アップルに約3億3千万円の支払いを命ずる判決を下した。』との記事が下記のサイトに掲載されておりました。
http://news.braina.com/2013/0926/judge_20130926_001____.html
特許公報を調べてみますと、訂正審判が請求されておりまして、審決公報の最後の2ページに発明の内容が記載されています。下記をクリックすると、審決公報がご覧になれます。アップル側からは無効審判が請求されていましたが、取り下げられたようです。
http://ogasa-pat.com/home/image/teisei.pdf
それにしても、3億3千万円ですか~!これからの上級審でどうなっていくかは分かりませんが、夢がありますよね。平成10年に出願されているので、特許権は後5年間存続可能です。順調にいけば、今後のロイヤリティ分だけでも凄いことになりそうです※。私も、特許になるようなUIを考えようかなぁ。
今回のケースは、個人発明家が自分の頭で特許を生み出している点でパテント・トロールとは異なります。パテント・トロールとは、自分で発明せずに第三者から特許を買い取り、組織的に特許裁判を起こすような人たちのことをいいます。訴えられる企業からすると、どちらもやっかいな者なのでしょうが…。パテント・トロールについては下記のサイトが参考になります。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3105?page=1
※UIは流行に左右されやすいと思われますので、今後、特許が使われないことも考えられます。